戒め
2024-01-17
あの人は「嫌い」と言うけれど、私は「好き」と言う。
私は「好き」と言うけれど、あの人は「嫌いと言う。
あの人は「不味い」と言うけれど、私は「美味しい」と言う。
私は「不味い」と言うけれど、あの人は「美味しい」と言う。
あの人は「ダサい」と言うけれど、私は「格好良い」と言う。
私は「ダサい」言うけれど、あの人は「格好良い」と言う。
価値判断は人それぞれ。加えて、極めて移ろいやすい。
ふとしたきっかけで「好き」が「嫌い」になり、逆もまた然りである。
特にファッションという分野においては有象無象が渦巻き、各人の価値観は瞬く間に塗り替えられ、変化していく。
一生物と謳われたものはある日突然と一夜限りの刹那となり、はたまた学生時代にお世話になった運動靴にメゾンのレッテルが貼られ、高値で売買される。
そういった今日び、何に価値を見出して取捨選択をしていくのか。
アインシュタインが同じスーツを別型で揃えていた様に。
ピカソがバスクシャツを着続けた様に。
心中する感覚で身を委ねられる、永住できるものだけを私は選択していきたい。
自分への戒めを込めて、これを残す。
未来の自分頼んだぞ。
何となく
2024-01-07
何となく好き、何となく格好良い。
「何となく」っていう感覚を大切にしたいと想う今日この頃。
理由もなく惹かれ手にしたモノは、不思議と手元に残り続ける。
刻一刻と命は燃える中、少しでも残りの人生を豊かに過ごすためにも、来たる未来において失敗を避けるためにも、琴線に触れる「それ」を隠す深い霧を晴らそうと試みるが、一向に見えて来ない。
しかし確かに言えることは、「それ」は人生で培ってきた塵の様な一片の積み重ねであり、探ろうとすればするほどに世の中に溢れる有象無象に邪魔され、より見えなくなってしまう深層であるということ。
半ば諦めの様な着地だが、そもそも明かす必要なんて無いのかも知れない。
ただ流れに任せ自分の感性に委ねて選択することを徹底していけば、埋めるべき空白が、人生において必要なものが不思議と手元に集まってくる気がしている。