INTERIOR

 

祈り


Hans J Wegner

 

数年前に迎え入れたHans J WegnerのEasy chair GE240。

ふと良い椅子が欲しいと思い立ち、現行品からVINTAGE、骨董まで都内のありとあらゆる家具屋を彷徨い、ありとあらゆる椅子に腰をかけて出逢った一脚。

尻が屍の様である故に長時間の着座が辛く、加えて落ち着きが無い性分故に一箇所に留まっていられない私にとって「そもそも椅子が必要なのか?」という疑問が一瞬頭を過ったが、「良い椅子があったら座りたくなるし、買って良かった」と心の奥底から思えるかもしれないと認知的不協和で自分を説得して購入に至った。(何と戦っているのだろうか。)

迎え入れて数年。結果として「買って良かった」。

傾斜面の浅い座面は頻繁な起居のストレスにならず、スプリング入りのクッションは適度な硬さと柔らかさがあって長時間座っていても尻が悲鳴を上げない。