似合わないと感じていたものも、ふと「おっ良いじゃん」と思える瞬間がある。
自分にとってスウェットこそ正しくその一つであり、しばらくの間心が遠ざかっていたが、最近は時折袖を通す様になった。
年を経るにつれてTheカジュアルなものをTheカジュアルに着ることに抵抗を感じ始め、学生時代に買ったオーヴァーサイズのDries van Notenや1LDKのスウェットは、飛行機などの何よりも楽で快適な環境が優先される場面以外で日の目を浴びることは無くなったが、
ある日テーラードジャケットのインナーに忍ばせてみたら、あら不思議。
「なんか良い」。
先日「なんか良い」という感覚を大切にしたいと呟いたが、私とスウェットの距離が縮まったのもこの感覚がきっかけだった。
それからというものの、もっぱら「スウェット=インナー」として捉える様になり、手にするものはジャストサイズ一択。
あと、嵩張るのが不快なので生地がスカスカになった成れの果てみたいなのが望ましい。
となると選択肢は自然と狭まっていき、現在手元に残っているのは下記の2着。
80s Champion Reverse Weave “USMA”
60s HANESPORT
ピタピタでスカスカ。
1枚で着るには気恥ずかしくなるインナーの様な感覚。
並べて思ったが、どちらもボロボロだ。
「ピタピタ・スカスカ・ボロボロ」
口にすると阿保みたいだが、この3つが私のスウェット選びの必須条件。